雪が静かに、降っておるな。
我は、キャットタワー最上段の玉座──そう、窓辺にて、白く染まる外界を見下ろしておる。
その景色は、あたかも人間界の終末か、はたまた冷蔵庫の霜取り忘れか。知らんけど、美しい。
さて、我が忠実なる下僕──いや、母上であり下女でもあるkimiは、本日も出かけておる。
近頃のkimiは、しょっちゅう目から水を出しよる。あの、人間特有の「泣く」というヤツじゃ。
不思議な芸や。目からぽろぽろと…
我にはできん。鼻水ならたまに垂れるが(ワイは認めぬが、母上は写真に撮りたがる)。
けれど、我には分かるのじゃ。
kimiの気持ちが、上下に揺れ、時には左右にもぶれておることが。ちょうど、ワイのご飯皿の位置がずれた時みたいにな。
🌙 我の使命は、kimiの側にあること
夜。kimiが静かにしておるとき、
朝。目覚めの声がかすれておるとき、
昼。うつむいておにぎりを握っているとき、
我は、なるべく近くにおる。
あるいは、目の届く場所におる。
たまにはドア越しに叫びもする(我が!おるぞ!と)。
kimiがひとりじゃないと伝えるために。
kimiが、我を見失わないように。
🐈 なぜ、我がそこまでするのか?
ふふ、聞くかね?
それはな──
我が、猫だから。
kimiが、母上であり、下女だから。
それだけじゃ。
ただそれだけで、我がkimiを見守る理由としては、十分すぎるほど尊いのである。

コメントをお書きください