小さな花びらが重なり合い、
一つの花房をつくる紫陽花を思わせるリング。
ひとつひとつの花は
微妙に異なる角度と質感を持ち、
光を受けるたびに
やわらかな陰影を生み出します。
鏡面とマットの面が混ざることで、
雨に濡れた花びらのような
静かな輝きが生まれます。
花が指を包み込むように広がる、
立体的で彫刻的なシルバージュエリー。
海の中で静かに広がる珊瑚の枝を思わせるブローチ。
細かく分岐するシルバーの形は、海底の生命の骨格のように繊細で力強い。
枝の先に添えられた小さな金の粒は、光を受ける海の粒子のようにさりげなく輝きます。
自然の形をそのまま写すのではなく、
記憶の中の海を、銀で再構成した作品です。
沖縄の思い出ー
私は、30年以上前に、当時はあまり知られていなかった沖縄に惹かれて、会社で休みが取れると、一人旅に出かけていました。
そんな流れで、両親に沖縄旅行をプレゼントしたことがあります。
(私の手作りの、「沖縄ガイド」を添えて)
この作品を見たとき、「珊瑚のよう」という印象を受けました。
もしかしたら、母は、あのときの沖縄旅行で、なにかインスピレーションを得たのかもしれません。
こちらの写真は、両親からのお土産の珊瑚のピアスです。
